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樹齢八十年のりんごの樹

樹齢八十年のりんごの樹!

―毎日、天気の良い日ばかりではないですよね。台風などの時は、どう対処しているんですか。
防風ネットを張ったり、樹に支柱を立てたり、収穫できるものはしたり、基本的な対策はしますが、それ以外はどうにもならないので寝て待つしかありません(笑)。台風の日は、雷が鳴っても果物の生育に支障をきたしませんし、雨がいくら降っても大丈夫。

ただ、せっかくの果物も風が吹くと駄目になってしまうので、要注意なんです。

―いくら気をつけていても、自然の猛威にはかなわず、りんごが落ちてしまうこともあるでしょう。
そうなったら、どうするんですか。
落ちてしまったりんごは、直売時に『落下品』として説明し、販売できる物もあります。


他にはジュースなどの加工品にするかです。
それ以外のケースは残念ながら廃棄するしかありません。

―この樹は、ずいぶん横に広がっていますね。結構迫力がありますが、これもりんごの樹ですか。
これは樹齢八十年のりんごの樹で、高さは二メートルくらいあります。

樹齢八十年のりんごの樹
二メートルですか……もっと大きいかと思っていたんですけど、意外と小さいんですね。
りんごの樹も縦に伸びていくので、元々は大きいんです。 ただ、縦にそのまま伸びていくと作業場もどんどん高くなるため横に伸びるように育てているんです。 林檎の樹は実の重さで枝が下がる性質があります。成長にあわせて樹に実を残し、重みで垂れるように調整しているんです。 そのため、この樹は80年間横に枝を伸ばし実をつけてくれてます。

わい化栽培って?

普通栽培のほか、『わい化栽培』も行われています。主にカイドウという種類の台木を使うことが多く、背丈の低い『わい性樹』を育てます。


そのわい性樹を密植し、低く仕立てて栽培する方法が『わい化栽培』です。樹が低いため作業しやすく、三~四年という短期間で収穫できるメリットがあります

写真で見るわい化栽培

▲写真:左から年数が若い順

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―道南の七飯町や青森県などでりんごの栽培が盛んですが、寒い地域に向いているんですか。
寒暖差のある場所が、りんご栽培には適しています。七飯町や青森県のほかに、長野県なんかもりんごの主産地となっていますね。
―どんなところに、りんごの魅力を感じるのでしょうか。
一日一個のりんごは、医者を遠ざけると言われています。それほど、体に良いものなんですよ。なので、もっと沢山の人に美味しいりんごを食べてもらいたいです。
りんごの魅力

▲スタッフが果樹園さんでいただいた林檎


―りんご以外に、他の果物なども栽培しているんですか。
はい。果物では梨やプルーンを、それから田んぼでお米も育てているんですよ。あと、アスパラ畑もあります。本当はぶどうも栽培しているんですけど、今年は風の影響があって、すべて駄目になってしまったんです。

▲写真:アスパラ、ぶどう


▲写真:プルーン、梨の木

―色々栽培しているんですね。それにしてもせっかくのぶどう、収穫できずに残念でしたね。
栽培している物は皆、自分の子供のような感覚なので、それが駄目になるのは残念だし、悔しいです。
でも、どれだけ大事に育てていても、自然の猛威にはかないませんからね。
―では、最後になりますが、りんご農家をやっていて良かったと思うことを聞かせてください。
りんごが美味しかったと、お客様に喜んでもらった時は一番嬉しいですね。この仕事をやっていて本当に良かったと思う瞬間です。これからも一人でも多くの人に美味しいりんごを食べてもらえるよう、スタッフ皆で頑張っていこうと思います。

Kanokoイラスト
ハンドルネーム:Kanoko

●お仕事:ライター

●すまい:はこだて


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